葬祭業で使用される言葉で【宰領(さいりょう)】というものがあります。
葬儀社が言う宰領とは、火葬場でご遺族の誘導や案内をするスタッフのことを言います。
火葬場にも職員がいらっしゃいますが、その職員ではなく葬儀社のスタッフを指します。
式場内でお焼香の案内や司会進行のスタッフは宰領スタッフとは言いません。
元々は、火葬をするために先導する葬儀社スタッフの代表を指していました。
昔の時代だったので、霊柩車などはありませんから、皆で葬列を組んで火葬場に向かっていました。
その葬列を安全に導く役目のことを宰領と呼んでいた名残が現在も残っています。
宰領のお仕事の内容は、火葬炉や控室への案内をしたり、収骨室への案内をしたり、収骨が終わり葬祭式場に戻る際のマイクロバスへの案内をします。
葬儀社内では「今日のかわさき北部斎苑の○○家の宰領は□□さん、お願いね」
こんな感じで言葉が飛び交います。
宰領は、昔はほぼ男性職員が行っていたようです。しかしながら、今では女性の方が多くなりましたし、葬儀の担当者がそのまま宰領としてお付き添いすることも多くなっています。
弊社はできる限り、葬儀の担当者が宰領までを一貫してお手伝いし、火葬を終えて、無事に御遺骨がご家族の手に戻るまでをしっかりサポートしております。
今回は耳慣れない葬祭用語【宰領(さいりょう)】についてのお話しでした。