秋の彼岸入りです。お盆とお彼岸の違いとは?

のぼりとの杜コラム

「暑さ寒さも彼岸まで」
ちょうど季節の変わり目となる秋のお彼岸です。陽射しも空気も秋めいてきました。
今日、9月20日は敬老の日であるとともに秋の彼岸の入りです。

お彼岸の設定日?
今年の秋のお彼岸の期間9月20日~9月26日の7日間。秋分の日を中日として、その前後3日間が秋の彼岸の期間となります。(今年の春の彼岸は春分の日の3月20日を中日とした3月17日~3月23日でした)
ご存知の通り、春分の日、秋分の日は日中と夜の長さが同じになる日に充てられています。充てられるというのは実は国立天文台が作成している『暦象年表』(太陽などの位置を記す天体の暦のようなもの)が基になり、毎年2月に国が充てています。その年によっては春分の日、秋分の日が異なることもあります。そんなにズレはないそうですが、毎年3月と9月の中旬以降になることがほとんどのようです。

お彼岸とお盆の違い
どちらも先祖供養を行うことであるということには相違はありません。では、何か違うものがあるの?いつものようにこのコラムでは端的にわかりやすく…でいきたいと思います。
お盆:ご先祖様が帰ってくる期間
お彼岸:こちらからご先祖様に会いに行く期間
わかりやすいですよね(^^;
春分の日と秋分の日は、太陽は真東から上り真西に沈みます。浄土は西の方角とされ、東が現世。その距離が一番近くなるこの時期にご先祖様に会いに行く。すなわち、お墓参りをするというわけです。

秋のお彼岸、その他…。
お彼岸には、「ぼた餅」「おはぎ」を供えます。ぼた餅とおはぎの違いは「こしあん」で作るか「粒あん」で作るかの違いです。春彼岸は「ぼた餅(こしあん)」、秋彼岸は「おはぎ(粒あん)」です。萩の花の咲く季節になぞり、秋は「おはぎ」であります。

お彼岸の期間であれば、お墓参りはいつでも大丈夫です。コロナ禍の状況下でもあるのでお墓参りもどうしようか悩んでいる方も多いと思います。お墓参りを見合わせるという方は、お墓の方角や西の浄土に向けて、心やすらかにご先祖様へ手を合わせることで感謝の気持ちを伝えても良いと思います。感染対策のお彼岸ということは、ご先祖様もきっとわかっているはずですから…。