様々な宗教のお葬式に参列された方もいらっしゃると思いますが、お葬式は宗教によって作法や名称、道具などが変わります。
その中から今回は神式のお葬式を仏式との違いを交えながらお話ししようと思います。
式の進行として、仏式ではお寺様が読経を読んで式を進めていきますが、神式は宮司さんが祭詞(さいし)を奏上します。祭詞はよく聞いていると意味が分かるので、故人様がどのような人であったかを知ることができます。祭詞の途中に「かしこみーかしこみー」という言葉がありますが、これは神様へお伝えするときの表現です。この言葉には最大級の畏敬の念をもってお祈りするという意味があります。
次に仏式との違いとして、神式でのお墓を奥津城(おくつき)といいます。仏式で仏壇にあたるものを祖霊舎(それいしゃ)といい、位牌ではなく霊璽(れいじ)を用います。霊璽は仏式の位牌よりも小さく長方形であることが特徴です。あまり聞き馴染みのないものばかりですよね。
また、故人様には諡(おくりな)がおくられます。これは仏式でいう戒名に値します。
諡は男女・年齢によって氏名の後に付けられる言葉が異なります。
壮年の男性は大人(うし)、女性は刀自(とじ)。老年の男性は翁(おきな)、女性は媼(おうな)と付けられます。そして諡の最後に「命(みこと)」が付きます。
例として、弊社代表の片桐の場合は「片桐真樹大人命(かたぎりまさきうしのみこと)」になります。
これだけは知っておいてほしい神式のお葬式でのお参り作法
神式では焼香ではなく玉串(榊の枝葉)を祭壇に奉ります。これを玉串奉奠(たまぐしほうてん)といいます。この時にお参りをするのですが、作法として「二礼二拍一礼」を行います。二回礼をし二度柏手をし最後に一礼をする形です。
この柏手の時はパチパチと音を立てずに静かに手を二回合わせましょう。(忍び手といいます)
弔事(お葬式)の際は音を立てないようにお参りしてくださいね。
最後に…。
初詣や七五三、厄除けなどでは神社に出向くと思いますが、お葬式は決して神社社殿では行いません。不幸があった際には神社への参拝も控えます。
あと、神様と仏様は仲が良いと言われているんですよ。そう言えば昔、おばあちゃんが「神様ケンカせず」って言ってたよなぁ( ^ω^)
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