二十四節気の大トリ「大寒」寒いからこその風習も!

のぼりとの杜コラム

日本には「春」「夏」「秋」「冬」と四つの季節がありますが

それぞれを更に6つに分けて 一年を24の季節で呼んでいるのが

二十四節気(にじゅうしせっき)です

「立春」や「冬至」「夏至」など 馴染みのあるものから

「芒種(ぼうしゅ)」「白露(はくろ)」など 

どの季節のことやら、あまり馴染みのないものまで

 

二十四節気の最初は「春」の始まりの「立春」

そして最後の最後二十四番目がまさに今の時期

新暦の1月21日頃から2月3日頃(節分)までの「大寒」なのです

字の通り、一年で一番寒いとされている時期

でも昔から日本の人は 寒いこの季節だからこその風習・慣例を

続けてきています

寒〇〇 という言葉 皆さんも聞いたことがあると思います

 

たとえば…寒稽古

剣道・柔道といった武道だけではなく

音楽・芸術・宗教の世界でも

この寒稽古の風習が残っていることもあるそうです

技術というよりも精神力を養うイメージがありますが

免疫力の落ちる厳しい冬に あえて鍛錬をして 

春を迎える準備でもあるのではないでしょうか

 

それから…寒仕込み

酒・醤油・味噌などのを

大寒の中心とした寒の時期に仕込みます

一年で一番気温が低く保たれるので雑菌が繁殖しにくいという

科学的な根拠もあるのですが

「寒の水」と呼ばれるこの時期の冷たい自然水は

清らかで霊力があるとされていて

それを使うことで美味しいお酒やお味噌になると

信じられていたのです

 

そう考えると 寒いは寒いなりに

味わうことも大切だな と 思うのですが…

 

2024年の年明けは

元旦から能登地方を中心に大きな災害に見舞われ

いまだに厳しい日々を強いられている方々のことを思うと

今年の大寒は少しでも優しく過ぎて

一日も早く春が来てくれることを祈るばかりですね