似ている名称「法要」と「法事」の違いとは?

のぼりとの杜コラム

葬儀が終わると法要・法事を執り行い故人様やご先祖様を追善供養いたします。
主なものとして葬儀後には
・49日
・一周忌
・三回忌
・七回忌
・十三回忌
・十七回忌
・二十三回忌
・二十七回忌
・三十三回忌
・五十回忌
と年忌法要が進みます。三十三回忌や五十回忌を最後とすることが多く、弔い上げとなります。

今回の本題ですが、『法要』と『法事』どちらも耳にしたり口にしたりすると思いますが、どちらが正しい名称なのでしょうか。
実はそれぞれ意味が異なるものであるので、いつものようにわかりやすく説明していきたいと思います。

法要とは
ご家族、ご親族が集まり住職からお経を唱えてもらい供養する儀式をいいます。すなわち、ご自宅や法要会館、お寺などで営む儀式を指します。

法事とは
法要も含めた会食の席までを指します。住職によるお経の後、参集いただいた皆さんに会食の席を設けるまでの一式が法事となります。法事の会食の席はお斎(おとき)とも呼ばれます。

このように実は似ている名称ではありますが中身が異なるのです。会食がなければ法要会食の席まで設けるのは法事。となります。

昨今の家族葬事情から、会食(お斎)を伴わない法要も多くなりました。
会食は故人様やご先祖様を改めて偲ぶ供養の場です。日本古来からのものです。参集いただいた皆様への感謝の気持ちを表し、故人様やご先祖様へ捧げる食べ供養とも言われます。
在りし日のお姿を思い出し、葬儀とはまた別の面持ちで皆さんが会話をする場面になります。個人的にも笑顔が多いのが法事の会食の場ではないかと感じます。

追善供養は法要だけでなく会食を伴う法事として執り行い、故人様やご先祖様を永代に語り継いでいく確認の場ではないかと思っております。