いただいたお香典袋にお金が入っていなかった!さて、どうする?

のぼりとの杜コラム

先日のご葬儀でこんなことがありました。
受付のお手伝いの方から「お香典の袋を開けたらお金が入っていなかったのですが…」

先方様も急な訃報を聞いて慌てていたのかもしれません。でも、受け取った側はどの様な対処が相応しいのでしょうか。

パターンとしては2通りあるかと思います。
① 通夜や葬儀の時に判明
受付の方が中身を確認した際にわかるケースです。この時は大抵、葬儀社のスタッフに声が掛かります。葬儀社によって考え方やルールがあるとは思いますが、弊社ではスタッフが香典袋のお名前等を確認し、まずは遺族に申し伝えます。
そして、ご遺族や受付の方からは伝えにくいと思いますので、葬儀社側から本人へ「お香典が入っていなかった」旨を伝えるようにしています。

② ご自宅でお香典を整理している時に判明
葬儀が終わり、お香典を整理している時にわかるケースです。お香典返しの準備もある中で「さて、どうしたらよいのか」と悩むものです。馴染みで仲が良かったり、気軽にお話しできる関係性であれば「実は入っていなかったんだよぉ」「入れ忘れた?」などと直接、聞きやすいのではないでしょうか。

ここからは、心情的と言いますか個々で変わってくると思います。
マナー本に『お香典返しは贈らずに挨拶状だけで済ます』と書いてあるものもありました。
しかし、どうでしょうか。
本人はお金を入れていると思っているかもしれませんし、まさか、入れ忘れているとは…との認識はない方がほとんどだと思います。
このようなケースですと、お香典が入っていなかったとしても、弔意として受け取ったものとして他の方と同じようにお香典返しの準備をし、御礼を述べることがスマートに感じます。

いかがだったでしょうか。故意にお香典を入れないで葬儀に参列するという心境になる方は正直、少ないと思いますし、参列するということは故人様やご家族に縁があった方なわけですから、悪気があるとは思えません。(思いたくありませんよね)

ご葬儀を終えてからも、その方とのお付き合いは続いていくものです。お香典が入っていなかったことよりも、弔問(参列)いただいたことに感謝をし、以後もわだかまりのない関係性を継続していくことが大切に思います。