今回は結論からズバリ!
焼香も線香もどちらも香を故人様や仏様にお供えする物です。意味合いは実は同じものなのです。では、何が違うのか?それは後半に記すとしまして、まずは、焼香と線香の豆知識に少々お付き合いください。
焼香は仏教伝来の際に身を清め仏を供養するために始まったと言われております。香木を荒く砕いたもの(抹香)を火の入った炭に落とし香を焚きます。これが焼香です。
お寺様がお経を読む際にはこの抹香の煙を焚くのですが、焼香した煙は長持ちしません。煙が消えそうになったら抹香を炭に落としその繰り返しです。ちょっと大変だぁ(´_ゝ`)
そこで登場が線香です。線香は抹香を加工して作られたものであり、原材料はほぼ同じ。勝手がいいのはお寺様のお経時に一度火を付けたら香煙が長持ちするのです。あら、便利(^^)vこれでお経も香の煙を気にせず集中してできるというわけです。
焼香の進化版と言えば大袈裟ですが、利便性に富んだものがお線香なのではないでしょうか。
文中にも記しましたが、焼香も線香も意味合いは全く同じものです。
お待たせしました。では、何が違うのか?
それは、香を焚く場面ではないでしょうか。葬儀や法事の儀式の際には焼香を。ご自宅にあるお仏壇やお墓へは線香を。思い返せば確かにそうだと思いませんか?もちろん、自宅やお墓でも焼香をしてももちろんOKです。でも、焼香を自宅で毎日となると少々大変だったりも…。香具や道具を揃えたり、炭を用意したり。また、香の煙も聊か自宅の空間だと煙が籠り等々…。そう考えるとやっぱり線香が使い勝手がいいわけです。
なるほどですよね。線香を考えた人って凄いなぁって思っちゃいます(^^;
※焼香のお心構えや焼香をする意味は過去コラム(葬儀の知識とマナーVol.4 焼香の作法)を参照いただけたら幸いです。