葬儀の知識とマナーVol.7 通夜・葬儀の参列時の流れ

葬儀の知識

これまで、お葬式参列の際のマナーとして服装お香典お悔やみ言葉焼香作法についてご紹介してきました。今回は実際の通夜。葬儀の参列する流れを序列で紹介したいと思います。

一般的な仏式での流れとなります。

【お通夜参列の流れ】
①式場へ到着
遅くとも開式の15分前には式場へ到着を心掛けましょう。

②受付

受付で記帳をします。名前、住所、故人との関係などを記します。
記帳が終わりましたら受付でお香典(過去の記事参照)を渡します。「この度は誠にご愁傷様でございます」とお悔やみの言葉(過去の記事参照)を添えて渡します。この時に会葬御礼品を受け取るケースもあります。また、可能ならばここで式の宗派を確認しましょう。

③式場内への着席
葬儀社のスタッフの方の誘導の下、着席をします。この時、携帯電話をマナーモードへの切り替えを忘れずに。

④お通夜の開式

開式とともに住職によるご供養、お読経が始まります。故人の在りし日のお姿を偲びながら心静かにお勤めをしましょう。

⑤焼香

程なくしますとご遺族、一般参列者の順に焼香が始まります。順番がきましたら焼香作法(過去の記事参照)に倣い焼香をします。

⑥お通夜振る舞い(お清め・会食)の席

焼香が終えると(または、閉式の後)お通夜振る舞いの席へとご案内があります。遠慮される方も多いと思いますが、折角のご遺族のお気持ちですので立ち寄るのがマナーです。ただし、ご遺族の方は心労、疲労の中でもありますので、くれぐれも長居はしないようにします。

⑦退席・散会
頃合いを計り、席を立ちます。翌日の葬儀に参列する方は開式時間の確認をしておきます。葬儀には参列できない時にはご遺族にお詫びの言葉を添えて式場を後にしましょう。

【葬儀・告別式参列の流れ】
厳密に申すと、葬儀と告別式は意味合いが異なります。葬儀は宗教者による儀式、告別式は最後のお別れの場です。出棺前に故人様にお花を手向ける場面が相当します。最近では葬儀と告別式を一連の流れで執り行うケースが一般的ですので葬儀・告別式と称しています。

◇ご住職によるお読経(葬儀)の後、参列者の皆様で最後のお別れの儀(告別式)を行います。
①参列の準備、式場到着~焼香までの流れは大方、お通夜時と同様です。

②お別れの儀(告別式)

住職によるお勤めが終了するとお別れの儀式となります。祭壇に飾られたお花を柩へ眠る故人様へと手向けます。この時、故人様へひと言声を掛けてあげましょう。きっと故人様も喜んでくれるはずですよ。

③出棺

ご遺族により柩のお蓋が閉じられ喪主挨拶の後、出棺となります。 式場をお柩が出るときや、霊柩車が出発する時は手を合わせお見送りをします。ご遺族から、一緒に火葬場へ来てほしいと声がかかった時には都合が付くようであればお断りをせず同行するようにしましょう。

葬儀は地域の風習に基づくことが多く、一概にすべてがこのような流れではありません。地域ごとに流れやしきたりが違ってきます。我関せずはではなく、その地域の慣習に倣い葬送儀礼に参列するように心がけましょう。
お葬式は故人様やご遺族に対して敬うものです。形だけの参列ではなく、一番大切な弔いの心も忘れないようにしてください。