「葬儀の時にケンカだなんて故人も浮かばれないよね」と親戚の方からこんな声が聞こえてくることが・・・。
実は葬儀の時の内輪ケンカや意見の食い違いから感情的発言になる方に遭遇してしまうケースがあったりします。
相談時の
「あの人だけは葬儀に呼びたくないから」「そんなこと言うな」「だったら俺が参列しない」
ご親戚の方から
「何で戒名が付いていないんだ!」「直葬とは何事だ」
お子様同士で
「喪主は俺(兄)がやる。ダメだ俺(弟)がやる。親の面倒を見てきたのは俺(弟)だ!」
費用の負担で
「何で俺も出さなきゃいけないんだ」
お墓の話しになり
「誰が墓守するの?俺は無理だぞ!兄貴やってくれよ」
葬儀の日に相続の話し
「で、俺はいくらもらえるの?」
こんな感じで何が原因とはひと言では言えないのですが、
「葬儀屋さんはどう思います?」
「どっちの意見に賛成ですか?」
「葬儀屋さんは私の味方ですよね?」
正直、この質問の飛び火が一番辛かったりもします。
個人的意見や一般論などを安易に申せません。だって、ご家族背景もあるでしょうし事実確認もしっかりとできているわけではないですから。。。
葬儀社はケンカの原因になりうるようなことがある時には、相談時にメリット・デメリット含め説明をします。しかし、限界があります。
ケンカの元となりうる項目として
①葬儀の形(直葬?一日葬など)
②寺院のこと(戒名やお布施)
③費用のこと(祭壇装飾や遺影写真など。また、支払いは誰が?)
④参列をいただく方のこと(声を掛ける範囲や来てもらう方)
⑤お墓や相続のこと
などが挙げられます。
人間ですから気の合う合わない、考え方の相違があるのは当然です。
ひとりの『死』が境となり、それが悪い方向やそれぞれの気分を損なうものになっては、それこそが故人が浮かばれないと思います。
一番は、ご家族やご親戚間でしっかりと『今回の葬儀は』と題して説明と話し合いをすることです。
その話し合いの中心となるのが喪主ではないでしょうか。
個人的意見です。
故人様がどのようにして欲しいと思っているのかを真っ先に考えてみる
これに尽きるのかなぁと。
我々、葬儀社(葬儀人)は故人様に相応しいお別れをと願っていますので。。。
考えてみましょう。
誰のための葬儀?
『故人?ご家族?親戚?宗教者?参列者?』
これも意見の分かれるところ。
これはまたの機会に・・・。