介護・福祉と葬儀社の役割

のぼりとの杜コラム

「葬儀社は葬儀だけをやればいい」の時代ではありません。“個々”の抱えるエンディングライフの悩みを解決する役割が求められていると思っています。
人は誰もが衰退し、いつの日か死を迎えます。その迎え方が大切ですべての人の声を吸い上げることができれば一番良いのですが現実問題できないですよね。現代において家族ですらどのような終末が理想なのか希望なのかを知らないケースがまだまだあります。

介護・福祉の現場に携わる方で入居者や在宅看護を受けている方からこんな声を聞いたことありませんか?
「私の家はどうなるの?」「相続の悩みがあるんだけど?」「お墓、どうすればいいかねぇ?」等々。。。
以前、施設の入居者の方から「関りが長ければ長いほど、家族以上に信頼がおけるのが介護・福祉の人たちなんだ」と聞いたことがあります。胸の悩みを打ち明けられた時、正しい情報としてしっかり応対できれば良いのですが、その対応はなかなか難しいと思います。(だって餅は餅屋ですから然りです…)
餅は餅屋。そこをサポートできるのは葬儀社あるいは専門分野の方たちです。そこに葬儀社が出向くのも当然ありだとは思いますが、それありきではなく、携わる現場スタッフ様に知見を広めてもらうような勉強会やセミナーや座談会の場を作るのも葬儀社の役割であると考えます。エンディング事業に関与する私たちは、その人のよりよい生活と安心を提供しなければなりません。どうしても「葬儀」=「死」というイメージが払拭されないのですが、実は根幹はそこではないのです。そういった意味でも、介護・福祉の方々とはシームレスな関係を構築することが大切です。

冒頭にも記した“個々”の抱えるエンディングライフの悩みの“個々”とは聞く側と答える側です。その悩みを解決することは、お一人おひとりにしっかりと寄り添えることにつながる。そう考えています。みなさまいかがでしょうか?