直葬でも喪主は必要なの?

のぼりとの杜コラム

直葬や火葬式でのお別れの場合、相談の時に「喪主は必要ですか?」と聞かれることがあります。
厳密にお話しをするのであれば、喪主としての役割は必要ないかと思います。

喪主の役割をおさらい
通常の葬儀では喪主を立てて、その喪主様が葬儀の内容を決めていく中心人物となります。いわば、主催者です。
・お寺様とのやりとり
・葬儀社との打ち合わせの中心者
・通夜、葬儀での挨拶
・弔問者へのおもてなし
などなど、参列者へのご遺族代表者が喪主であり、各々の決定事項を担うものになります。
>>過去コラム「喪主と施主の違いと役割」参照

直葬・火葬式はご家族のみが集まるお別れの場合が多いと思います。上記のような喪主としての役割は少ないため、そういった意味では喪主の概念は必要ないのかもしれません。
しかしながら、そのお別れを取りまとめる中心者としては必要なポジションです。喪主という言葉でなくても「直葬・火葬式を取りまとめる代表者」として必要になってきます。

火葬場でも職員の方から「喪主様は前にお願いします」や「喪主様よりご焼香を」となど、直葬であっても代表者は喪主という位置づけで真っ先に呼ばれます。

直葬や火葬式の時は、喪主という肩書を堅苦しく考えずに、葬儀社との打ち合わせや連絡事項の伝達などの中心的役割を担う代表者として認識いただければ良いと思います。