病院から死亡診断書を受け取ったら確認して欲しいこと

のぼりとの杜コラム

人が亡くなる診断と判定をするのは『医師』のみです。これは法律で定められています。
お亡くなりの場所が自宅であっても病院、施設であっても医師の死亡診断ののち、死亡が確定となります。

死亡診断を終えると、病院または医師から「死亡診断書」の発行があります。これはとても大切な書類で火葬や埋葬、さらには保険などの諸手続きにも必要になる書類です。ほとんどの場合、死亡診断書は手渡しで受け取ります。
※死因の特定ができない(突然死や事故死など)時は、警察の介入になりますが、その場合は監察医務の医師による死体検案書(亡くなった後に死因を調査し発行される)の発行をもって死亡の判定となります。

>>過去コラム「死亡届の記入と提出」参照
>>過去コラム「ご遺体の検案のお話し」参照


受け取った後に確認してほしいこと
①故人様の名前(漢字や旧字体の使用などをしっかりと確認)
②生年月日
③死亡した日時
④死亡したところの住所
これらを必ず確認してください。
特に故人様の漢字の表記です。
戸籍上のもので記載があるかの確認です。
瀬→瀨
辺→邊
広→廣
真→眞
柳→栁
国→國
斉→斎
これらは旧字体や異字体の使用例です。旧字体や異字体の漢字を名前で使用している方は意外と多いものです。一例を挙げましたが、他にも数多くの旧字体があり、挙げるとなると枚挙にいとまがありません。

間違いに気が付かないと
この死亡診断書は戸籍の抹消や火葬許可、埋葬許可の申請に必要です。申請手続きは役所で行います。戸籍と照合になるので、漢字が違っている受理されません。
間違いが判明した場合はもう一度、死亡診断書を発行いただいた病院や医師に出向き、修正や再発行をしなければならないのです。
手続きに時間がかかると、火葬の予約などにも影響が生じ、葬儀の日程などが延びてしまう可能性もゼロではありません。

死亡診断書の中央には“死因”が記載されています。死亡診断書は、その死因に目が行きがちなレイアウトにもなっています。
悲しみの中、精神的にも動揺を隠せない状況下で死亡診断書が渡されますが、ひと呼吸付いた中で、故人様の名前の漢字を含めた、上記の確認いただきたい項目のチェックを是非、お願いいたします。