お仏壇の扉は開けたままで良い?

のぼりとの杜コラム

皆さまのご自宅にはお仏壇はありますか?
お仏壇には一部のものを除いて、扉が付いていますよね。

お仏壇の開け閉めについて、お客様からご質問をいただくことがあります。
◆普段、扉は開け閉めしたほうがいいのでしょうか?
◆身内が亡くなった時は閉めた方がいいの?
◆ずっと開けておいてもいいの?

お仏壇の扉の開け閉めに関して、仏教の各宗派で明確な決まりがあるわけではありません。
しかし、菩提寺や地域ごとに決め事がある場合もありますので、菩提寺をお持ちの方はお寺様に聞いてみるのが良いでしょう。

お仏壇と混同してしまうのが神棚です。
神道の考えでは、身内の方が亡くなると、神棚に穢れが入らないように半紙などを貼り、神棚封じを行います。
>>過去コラム「神棚封じについて」参照
仏教では死を穢れとは考えませんので、お仏壇は開けておいても問題はありません。

◆閉めておいた方がいい時は?
お仏壇があるお部屋を、掃除する時は扉を閉めておくと、お仏壇の中に埃が入るのを防げます。
部屋の掃除が終わったらお仏壇の中も綺麗にして差し上げると、ご先祖様も喜ばれるのではないでしょうか。

まとめとして
①お寺様の考えを伺う
地域性もあります。菩提寺をお持ちの方はお寺様に尋ねてみましょう。きっと優しく教えていただけます。

②生活スタイルに合わせて開け閉めをする
掃除の時、夜寝る時など、ご自身の生活スタイルに合わせることも大切です。

私の親戚は、普段の生活同様に就寝時は閉めて、起床したら開けると言っていました。寝る前に「おやすみ」と声を掛け扉を閉じ、朝は扉を開けて「おはよう」と一日が始まる。個人的にも、いいなと思った次第です。
いずれにしても大切なことは、心を込めて御本尊やご先祖様に手を合わせる気持ちだと思います。
是非、参考にしてみてください。