訃報時に葬儀屋さんへ電話で伝えること

のぼりとの杜コラム

大切な人が亡くった瞬間、悲しみや落胆の状況下ではありますが、葬儀屋さんへ連絡をすることもしなければなりません。
特に病院で看取った場合は看護師や医師から「葬儀屋さんに連絡をお願いします」とすぐに声を掛けられます。残念ながら病院では長い時間安置することはできず、それはすなわち、お身体を病院から移動しなければならないことを意味します。

精神的にもお辛い中、また動揺も隠せない中で葬儀屋さんに連絡をして「搬送・寝台車」の手配を依頼することは、なんとも辛い現実の瞬間です。
今回はその時の電話で伝える内容と注意点のお話しです。

★まずはひと呼吸おいて少しでよいので気持ちを落ち着かせてください。そして、
・「〇〇(母や父)が亡くなりましたのでお迎えの車をお願いしたいのですが・・・」と電話で伝えてください。
ここからは葬儀屋さんがしっかりと話を誘導してくれます。矢継ぎ早で色んなことを話そうとしないことがポイントです。

最低限、伝える(聞かれる)項目として
①故人様のお名前
②現在の居場所(病院名・施設名・お亡くなりの場所など)
③故人様のお帰り先(自宅・葬儀社や民間の安置室など)
④連絡者のお名前
⑤連絡者の電話番号(携帯電話)
この5項目です。この5項目さえ伝えればしっかりとお迎えに上がることができます。
その他にも詳細を聞かれることがあると思いますが、最初の電話では不明な点も多いです。わかる範囲で答えれば十分です。慌てず落ち着いて、上記の5項目を伝えることが大切です。特に③お帰り先は予め決めておくとよいと思います。
プラスアルファで伝えることがあるとすれば、新型コロナ感染症の方であればそれはお伝えください。

その他の注意点として
葬儀屋さんに電話をするタイミングですが、できれば息を引き取ってからなるべく早くが理想的です。
なぜかというと、病室ではお亡くなりになるとお身体の処置(点滴や医療器具を外したり、お身体を拭いたりなど)を行います。時には着せ替えなども行うケースもあります。また、医師による死亡診断書の発行もここから始まります。このような行程には、おおよそ1時間から1時間半ほどのお時間がかかります。葬儀屋さんも連絡をいただいて病院へ向かう準備や道路状況などを加味すると同じくらいかかるケースがほとんどです。ですのでお亡くなりになってからすみやかに葬儀屋さんへ第一報をいれる、すなわち寝台車の依頼をするとお待たせする時間も少なくなるわけです。
早めに来てもらいたい気持ちもわかりますが、あまりにも早く寝台車が到着しても故人様の出発の準備が整っていないと、なかなか出発はできず車の留置き料金がかかるケースもあるので注意が必要なのです。

いかがだったでしょうか。病院等でお亡くなりの直後は葬儀屋さんへの電話からご葬儀の準備が始まります。亡くなった後の流れや準備などを事前に把握している方は、落ち着いて行動できているケースが多いのが実情です。
ですので、事前相談をしておくことはとても意味があるのです。葬儀屋さんを決めておくためには事前相談しかありません。事前相談をした際には金額だけではなく、このような実際の状況下における内容までもしっかりと説明してくれる葬儀屋さんかどうかも見極めた上で葬儀屋さんを決めることが大切なのです。

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