左手前(左前)での着付けとは

のぼりとの杜コラム

「左前は縁起が悪い」

皆様はこのようなフレーズを聞いたことがありますか?

これは、着物の合わせを左前にすることを指しています。

着物や浴衣を着るときは通常、右側の襟が下になるように合わせます。
ここで注意することがあります。
右前、左前とは、他人から見てということではなく、着ている本人から見て右側が前か、左側が前かということです。

ちなみに私は「右が前に来る=右手前」と覚えています。

左前の図↓

右前の図↓

お亡くなりになった方に着物や白装束をお着せする際は左前で着付けをします。
葬儀の際のしきたりで、「逆さごと」と言われる文化で通常の作法とは少し変えることを昔から行ってきたと言われています。
>>過去コラム~葬儀の風習「逆(さか)さごと」あれこれ~

さて、突然ですがここで問題です。
参列する側の方で着物を着る人は右前、左前のどちらにするのが良いでしょうか?

 

 

 

 

答えは・・・右前です。
亡くなったご本人のみ左前でお着せします。葬儀に参列する側の方は通常通りの着方で大丈夫です。
※地域によって和装の着方が決められている場合はそちらをご参考になさってください。

ご自身で着物や浴衣を着る時は、間違えないように右前で合わせるように注意してくださいね。
動画を参考にしながら着るときは反転しなくてはいけないので気を付けましょう!