通夜、葬儀では線香の数は何本が正しいの?

のぼりとの杜コラム

葬儀や仏事の際に「焼香の回数や線香をあげる本数」っていつも迷いませんか?
私たちもお手伝いの現場でよく質問される項目のTOP3に入ります。

焼香の回数は宗派によって違いがあるのは皆様もご存じの通りだと思います。
>>過去コラム参照「焼香の作法」

焼香の回数と同じように線香の本数も宗派によって違いがあるのですが、通夜・葬儀、そして49日までとそれ以降の期間によっても作法が違うとされています。
今回は線香の本数についてのお話しです。

臨終後~通夜・葬儀、49日を迎えるまでは1本
49日を迎えるまではお線香は宗派問わず1本ずつ手向けるとされています。49日までは故人様は浄土への旅をされます。線香の煙が道標です。まっすぐに浄土へ到着できるようにとの願いも込めて、1本ずつ手向けてください。

49日後や日常でのお仏壇参りやお墓参りは?
無事に49日を迎えた後は宗派の習わしや作法に沿って線香を手向けます。
また、お仏壇やお墓参りの際は1本ということはありません。特にお墓参りでは線香を束にして手向けることが多いですよね。個人的にも、あるご住職の「お墓参りの際はたくさんの線香をあげてくださいね。仏様のお食事ですから」とのお話しがとても印象に残っています。
日常でのお仏壇参りの際は宗派の習わしの本数になります。
>>過去コラム参照「お線香を上げる本数は何本?~お仏壇編~」

まとめると
・49日までは通夜、葬儀も含めて故人様へ手向ける線香は1本。
・49日以降やご先祖様へのお仏壇、お墓参りは宗派によって本数が変わる。
・お墓参りの際は線香を束にして手向けることももちろん間違いでない。

しかしながら、今回のコラムの内容が“絶対”ではありませんので、地域慣習やお寺様の考え方や教えがあるようであれば、それに従事しお線香をあげてくださいね。