訃報の知らせを聞いた時は「耳にお餅」!?

のぼりとの杜コラム

4月12日(火)に1級葬祭ディレクター試験を受験してきました。ディレクター試験はコロナで中止が続いていたので満を持しての受験でした。2級の時とは問題数や中身も違い大変でしたが、学科も実技もやれることは全て出し尽くしました。あとは結果を待つのみです。果報は寝て待てとしましょう。
>>過去コラム「葬祭ディレクターの資格とは」参照

ディレクター試験の学科試験では、葬儀の知識や法律、マナーに接遇、各宗派や宗教、グリーフ(葬儀の悲嘆)やお墓に至るまで、葬儀や死に関するあらゆる問題が出題されます。
そのほか、葬儀の俗習(習わし)についても出題されます。
今回の試験内容にも、その俗習に関する出題がありましたのでご紹介したいと思います。

ミミフタギ
皆さんは「ミミフタギ」という言葉を聞いたことはありますが?漢字では「耳塞ぎ」と書きます。地域によっては“ミミフサギ”や“ミミカクシ”などと呼ぶこともあります。
ミミフタギとは、葬儀の知らせを聞いた時に耳にお餅を詰める風習のことを言います。
特に自分と同世代や同年代の方が亡くなった時に行うことが多いようです。『あの世へ一緒に連れて行かれないようにする』との意味合いがあります。

耳にお餅を詰めると言っても耳の穴に入るように詰めるのではなく、大福サイズのお餅を耳にあてがうようなイメージです。しかしながら、地域によっては実際に耳の穴の中に詰めることもあるとかないとか!?
実際に耳の中に詰めるという地域の方は、詰める際は奥まで入れないように気をつけましょう。取れなくなってしまいます(;・∀・)

葬儀社のバイブル、葬儀概論によるとミミフタギはお餅だけではなく、鍋で耳を塞いだり、実際に耳にお餅を挟んだまま参列するところも…とあります。

これまで葬儀の現場でも様々な俗習を目にしたり経験したりしてきましたが、これまでに『ミミフタギ』はお見かけしたことはありません。このコラムをお読みいただいている皆さんの中で、『ミミフタギ』を「知っている。経験したことがある。」という方がいらっしゃれば是非、教えてください。お話しを聞いてみたいです!!