戒名の世界は奥が深い!

のぼりとの杜コラム

お彼岸も過ぎたというのに暑い日が続きますね。。。
秋到来はいつになるのでしょうか?待ち遠しい毎日です。

皆様はお彼岸にお墓参りには行かれましたか?
私の先祖が眠っている墓地(お寺)には彼岸花が咲いており、彼岸花を見るたびに秋を感じます。
花弁が特徴的で真っ赤に咲く彼岸花は神秘的でどこか惹かれてしまいますね。

遠方にお墓をお持ちの方はなかなか難しいと思いますが、
ご自宅にお仏壇をお持ちであればいつでもお手を合わせることができますよね。
お仏壇に飾られているお位牌に手を合わせてご挨拶をする。きっとご先祖様も喜んでいるはずです。

ちなみにお位牌に記名されている戒名にも位階があることをご存じですか?
★(位階とはわかりやすくいうと階級のようなものです)

そもそも戒名の基本構成は、「●●(院)■■△△信士」で、上から
「●●院:院号、院殿号」、「■■:道号」、「△△:戒名(法号)」、「信士:位号」となります。
宗派によって違いはあれど基本的にはこの形が多いです。
位号は男性・女性で呼び名が変わります。
では、それぞれの位号にはどのような意味があるのでしょうか。
諸説ありますが一部ご紹介いたします。

【信士・信女】
仏教を信仰している人の中で標準的な位号で、仏教の教えを信仰している一般の方が対象です。
【居士・大姉】
信士・信女よりも信仰度や寺院への貢献度が高かった方に対して授けられる位号で、
昔は貴族や武家などといった上流階級の方が対象だったようです。
信心深く、周りから尊敬される・人徳が際立って高い人に送られます。
【院居士・院大姉】
「院」は建物を表わす言葉で、昔は皇族かその関係者に対してのみ授けられていました。
現在は、本堂建立に多大な貢献を行うに匹敵するような功績があった人に授けられるようです。
【院殿居士・院殿大姉】
院居士・院大姉よりも貢献度が高く、寺院を超えて宗派全体や社会全体に功績があった方にも授けられます。めったにお目にかからない位号です。
有名な方ですと、黒澤明渋沢栄一田中角栄など。最近ですと安部晋三元首相も該当するみたいですよ。

位階が上がるにつれてお布施の金額も高額になるケースはありますが、
それだけ世のため人のために精力的に勤めていたという証です。
ご先祖様はどのような戒名ですか?お仏壇にお手を合わせた後、是非お位牌を覗いてみてください!