信じますか?葬儀や死にまつわる「俗説」

のぼりとの杜コラム

「俗説」や「迷信」はみなさまは信じますか?

俗説:はっきりした根拠もなく、世間一般にいい伝えられている説。世俗の人の説。
迷信:社会生活に実害を及ぼし、道徳に反するようなものを、常識的に言うこと。
参照 コトバンク

科学的根拠がないものの、何となく広まっている「俗説」や「迷信」って気になる方は気になりますよね。私も実はそのひとりです。
今回は『葬儀や死にまつわる俗説』をいくつかとりあげてみたいと思います。

★夜に爪を切ると親の死に目に会えない
「夜に爪…夜爪…世詰め」世、すなわち生きている時間を詰めてしまい親よりも先に死んでしまうことからの俗説。

★霊柩車を見たら親指を隠せ
親指だけに親が先に死んでしまうからと思いがちですが、たいていは親が先に亡くなります。そうではなく、悪霊は親指から入り込むと言われていた、昔(江戸時代あたり)のお話の名残。

★北枕で寝ると縁起が悪い
お釈迦様が亡くなった時の頭の方角が北であったことから言われておりますが、お釈迦様にも何となく失礼ですよね(・_・;)。こちらのコラム(北枕って縁起が悪いの?)も参照してみてください。

★靴下を履いて寝ると親の死に目に会えない
亡くなった方の旅支度では足袋を履かせます。亡くなった際の姿を連想することからの俗説。

★友引は火葬してはいけない
友を引いていく。すなわち友人や知人も死の世界に連れていかれる言われ火葬を避けるようになった暦の六曜。今でも火葬場のお休みの日になっていることが多いですが全くの俗説。むしろ友引は縁起が良いとも言われております。過去コラムも是非(なぜ「友引」に葬儀をやらないの?)

★妊婦さんは葬儀には参列してはいけない
赤ちゃんがあの世に連れていかれるであるとか、赤ちゃんにアザができてしまうなどの迷信です。お腹には赤い腹巻をしたり、鏡を忍ばせて邪気を払えば大丈夫。などの話しもあります。
全くの俗説であり、一番は体調を考慮しながら参列の可否を決めていただくことが良いと思います。

おぉ、どれも納得!信じてしまおうという内容が多いですよね。いつも申すように葬送文化は地域慣習に添うことも多いのが実情です。されど俗説ではありますが、その地域の葬送文化に添うことも大切な葬送マナーであります。