通夜と告別式のどちらに参列するのが正しい?

のぼりとの杜コラム

所縁のある方の葬儀では、通夜と告別式には両方に参列したいと強く思うのは当然だと思います。しかしながら、お仕事や外せない先約などがあると、どうしても通夜か(葬儀)告別式のどちらかだけの参列になることが珍しくありません。
親族の葬儀であれば忌引きの休暇も取れますが、友達やご近所の方の葬儀であれば、なかなか休暇も難しいと思います。
では、通夜と告別式のどちらに参列することが相応しいのでしょうか?

答え!
「“通夜と告別式のどちらが相応しい?”などという表現ではなく、参列してお悔やみを伝えることが大切」

“両方に参列することが基本的マナー”と書き記す方もいるようですが、冒頭にも書いたように、どうしてもどちらか一方の参列になってしまう方は多いものです。大切なのは参列してこれまでの感謝を伝え、弔いの気持ちを届けるということです。

通夜と告別式
通夜は故人様と過ごせる最後の夜となります。云わば、お身体がこの世に存在する最後の夜となるわけです。友人知人が集い、故人様との思い出を語りながらゆっくりと過ごせる場ではないでしょうか。
告別式は宗教者の儀礼(葬儀)のあと、お棺の蓋を開けてお棺にお花を手向け、最後にお顔を見て声を掛けたりするなどのお別れの場です。葬儀に参列する方はそのまま最後のお別れまで共にして、火葬場への出棺までお見送りするという流れがイメージできると思います。

香典の持参は通夜?告別式?
通夜と告別式の両方に参列であれば通夜に持参が一般的です。急な訃報を伝え聞き、お香典の用意できない場合は、告別式に持参でも構いません。告別式のみに参列の場合は告別式に持参します。

都合で参列ができない場合は?
通夜、告別式にともに参列ができない場合は、どなたか参列する方(友人や同僚など)にお香典を託し渡してもらいましょう。ひとことお悔やみの言葉を書き添えてた手紙を同封すると気持ちも一層、伝わると思います。後日、現金書留で自宅に郵送する方法でも良いでしょう。

最後のお別れはどうしても急にやってきます。大切なのは義務的や事務的に参列を考えるのではなく故人様を偲ぶ気持ちです。その思いで通夜や(葬儀)告別式に参列していただけたらと思います。