葬儀の後にいただく返礼品の表書きに「志」「偲び草」「満中陰志」などが書かれているのを見た事がありますよね。
今回は、表書きに書かれている言葉にどのような意味があるのかをご紹介いたします。
◆志(こころざし)
意味:感謝の気持ち。
香典返しの品物を渡す際に、仏式でよく使用されている表書きです。
同じ「志」が入る「寸志」という言葉は目上の人から目下の人に渡す「心ばかりのお礼」の意味ですので、注意しましょう。
◆偲び草(しのびぐさ)
「故人を追慕する気持ちをちょっとした品物に変えて送ります」という意味があります。
主に神式やキリスト教の返礼品の表書きに使用されています。
◆満中陰志(まんちゅういんこころざし)
主に関西で使用される表書きです。
四十九日を満中陰ともいいます。したがって、四十九日の忌明けのあとに送られる香典返しの意味を持ちます。
「志」の表書きはよく見かけますが、「偲び草」や「満中陰志」は見たことがないという方も多いのではないでしょうか。
本来、返礼品は四十九日(神式では五十日祭、キリスト教は30日目や一ヶ月目)を迎えてから渡しますが、首都圏では葬儀の当日に渡す形式(当日即返し)を取ることも珍しくありません。
地域の慣習でマナーが異なることもありますので、担当の葬儀社に相談すると良いでしょう。