葬儀の看板に書かれている「儀」の文字の意味

のぼりとの杜コラム

葬儀の看板ってマジマジと見たことありますか?
先日、葬儀に参列された方からこんな質問を受けました。
「式場の看板に〇〇 ○○儀 葬儀式場と書かれていますが、故人様の名前の下の「儀」って何ですか?」

葬儀看板、特に式場入口に掲げるメイン看板は誰の葬儀であるかを示す顔にもなる物です。参列した方もその看板で確認できるわけです。用意するのはご家族ですが、我々葬儀社は参列者の方々にしっかり見てもらえると何だか嬉しかったりします。
さて、本題に戻りますが、看板には通夜、葬儀の日時と時間、そして故人様の名前が書かれています。そして、故人様の名前の下には「儀」の文字が記されています。

では、その「儀」とはどういう意味なのでしょうか。

答えは
『○○に関わる…』『〇〇について』という接続の意味があります。すなわち「〇〇 ○○儀 葬儀式場」は〇〇 〇〇様に関わる葬儀の式場の意味になります。「儀」は謙遜語の敬称であり、参列くださる方々へご遺族が発信します。ちなみに「儀」の文字は発声しません。
看板の他にも会葬礼状にも書かれていることが多いです。

葬儀の看板に関して、我々はあたりまえのように「儀」を記していたのですが、考えてみたら素朴な疑問ですよね。
今回は知っている人はちょっとハナタカさん。でも知らなくても何ら恥ずかしくない葬儀の豆知識でした。