今年も残り二か月余り。そろそろ年末年始の準備にも取り掛かろうかという方もいらっしゃるのではないでしょうか。年賀状、お歳暮、クリスマス、二年参りに初詣と準備にイベントにと、忙しなさとともに楽しみだったりもします。
『おっと、我が家は喪中だ。年賀状は控えないと。喪中はがきを準備しなきゃ。年賀欠礼はわかるとして、お歳暮って贈ってもいいの?クリスマスのパーティーは?初詣は?』
こんな悩みや疑問ありませんか?
今回は喪中期間下での慣例行事について書いてみたいと思います。
喪中の期間は不幸があってからの1年と言われています(13か月を喪中とする地域もあり)。
喪中期間に控えることとして”お祝い事”があります。
まずはクリスマス
こちらはイベントです。お祝い事のくくりではないですし、催しとして捉えて構いません。”喪中だからケーキを食べられない”との結びつきはないので、クリスマスはひとつのイベントとして迎えましょう。
お歳暮(お中元)
お世話になっている方へ一年間の感謝の気持ちを込めて贈るのがお歳暮です。夏にはお中元があります。「喪中の場合、贈っても差し支えないの?」葬儀後によく受ける質問です。
お歳暮もお中元も”お祝い事”ではなく、感謝の御礼の慣例です。ですので、贈ってもまったく差支えがありません。贈る際には、“故人の生前の感謝を…”などの挨拶も不要です。あくまでもお歳暮はこの一年のお世話になった気持ちであるということです。さらには、贈る相手が喪中期間であっても、お歳暮を贈ることは決して失礼にはあたりません。
二年参り&初詣
こちらはお祝い事ではありますが、喪中期間であっても”控えなければとけない”ということはないと言われております。神様は死を穢れとし、忌み嫌うので、特に神社への参拝は避けた方がと思われがちですが、喪中期間であっても”一年の計は元旦にあり”の参拝は可能です。
ただし、があります。
喪中期間であっても忌中期間であれば控えた方が良いでしょう。忌中期間というのは49日を迎える期間を言います。喪中は1年。忌中は49日です。
故人様は49日の間は浄土への旅の途中です。忌明けをもって無事に浄土へ辿りつきます。故人様が旅の途中はご遺族も無事に浄土へと願う期間であるため、年末年始が忌中にあたる方は参拝は控えるべきと言われている所以です。
そのほか、お札の授受も喪中であっても良いとされています。忌中期間でれば避けて忌中が明けてから頂戴するようにするのが良いとされています。
新年の正月飾りはお祝い事なので喪中期間は控えると言われています。
このように喪中と忌中で過ごし方が異なる状況がありますが、『忌中期間(49日)は控えて』『忌中があけたらあまり気にせずに』と考えるのがわかりやすいと思います。
参考にしていただけたら幸いです。