葬儀の知識とマナーVol.15 「続柄の敬称と弔電」

のぼりとの杜コラム

葬儀では礼儀を大切に重んじる儀式でもあるので言葉遣いにも失礼のないようにします。
弔辞や弔電の際また挨拶の際の呼称に使用する敬称もそのひとつです。
普段、聞きなれない言葉であったり使うことは少ない言い回しの敬称表現ですが覚えておいて損はありません。

父:ご尊父(ごそんぷ)
母:ご母堂(ごぼどう)
妻:ご令室(ごれいしつ)、ご令堂(ごれいどう)
夫:ご主人(ごしゅじん)、ご夫君(ごふくん)
兄・弟:ご令兄(ごれいけい)・ご令弟(ごれいてい)
姉・妹:ご令姉(ごれいし)・ご令妹(ごれいまい)
息子:ご令息(ごれいそく)
娘:ご令嬢(ごれいじょう)
祖父母:ご祖父(ごそふ)・ご祖母(ごそぼ)
孫:ご令孫(ごれいそん)
伯父母(父母の兄・姉):ご令伯(ごれいはく)
叔父母(父母の弟・妹):ご令叔(ごれいしゅく)
妻の父母:ご岳父(ごかくふ)・ご岳母(ごがくぼ)
夫の父母:お舅御(おしゅうとご)・お姑御(おしゅうとめご)

みなさま、いくつ読めましたか?
葬儀で使う敬称は喪主様から見た故人様に対する敬称です。喪主様が子で故人様がその父であれば故人様への敬称はご尊父様ということになります。
敬称とは相手に敬意を表す呼び方です。「様」「さん」「先生」「殿」などもそれにあたりますが、弔事、弔電の際は特別な敬称を使用することが礼儀となります。
葬儀の際に使用する敬称は日本の独特の言い回しで個人的にはとても好きです。