幅広くて奥深い“葬儀”のお仕事~たくさんのプロフェッショナルがチームになってのリレー~

のぼりとの杜コラム

一つの人生が終わりのときを迎え
その方のお体が お骨になっていずれかにご安置されるまでには
それはそれは たくさんの人が携わるものなのです

まず
お医者さまが死亡の判断をして 診断書に署名をしてくれないと
何も始まらないのです
これは 医師にしかできないお仕事

そして ご葬儀の日までお手伝いをするチームには…
ご火葬のときまでお体を守る処置をして
お化粧やお召し替えなど 知識と技術を持った納棺師さん

ご遺族からのお話を丁寧に聞きながら
どんな葬送の形にするのかを一緒に考え決めていく担当者さん

式場や火葬場を押さえたり
役所に行って届け出をしたり
業者さんへの手配をしたりと
きっちりと準備手配をすすめる葬儀社のスタッフさん

故人様のお体を安全に移動する
寝台車や霊柩車のドライバーさん

綺麗な花々をそろえて 祭壇を作り上げる生花スタッフさん

ご葬儀が滞りなく進むように
当日の葬儀全体を取り仕切る葬儀担当者さんと

式の進行や 参列の方々のご案内するスタッフさん
お寺様など 宗教行事を執り行う宗教者さま

返礼品の業者さん
お食事を作るお料理屋さん お食事の準備や配膳をする人たち

火葬場のスタッフさん
炉に入ってから収骨(お骨上げ)までを粛々ときっちりと進める まさにプロ

式場や火葬場が 大切な人を見送るにふさわしい場であるために
常に清潔に保ってくれる清掃スタッフさん

ほかにも…
一人の方を送るために たくさんのお仕事があり
それぞれのスタッフが 心を込めて働いています

葬儀に限ったことではなく
出産 入学 就職 結婚 etc.

人は一人だけの力では
生まれることも
生きることも
旅立つことも
できないものなのだとこのお仕事をしているとつくづく思うのです

とりわけ
自分の最期の時のそのあとは、誰に託したいのか何か希望があるのか
その場になったとき もう 自分では何も伝えられません

だから「終活」の中でも
どんなふうに送られたいのか は
大切なひとつのカテゴリー なんですよね

などと 偉そうに言ってはいますが
わたし自身 自分のエンディングノートには
まだ ここの部分は何も書けていなんです

お仕事柄 エンディングノートを持っていますし書いたことはありますが
実はまだ 未記入なページがたくさん 

でも それでもいいと思うんです
思いついたときに 少しずつメモしたり 書き直したりしていけば

そうだ! 一つ思いだしました

最後のお化粧のとき 眉毛をどんなふうにしてほしいかを書いておかなきゃ!
そう、眉毛 大事!!

生きているうちには 会わないかもしれない
私の為に力を貸してくれる納棺師さんが困らないように 感謝をこめて