お盆にやってはいけないこと

のぼりとの杜コラム

今日8月13日から盆の入りの方も多いのではないでしょうか。
お盆はご先祖様をお迎えする行事です。お盆の準備はできましたでしょうか。
↓↓こちらのコラムもご参照ください。
過去コラム>>>お盆の準備と迎え方 参照

「お盆の期間中にやってはいけないことはありますか?」
さて、先日このような質問を頂戴しました。

ご先祖様が帰ってくるお盆だからこそ気になりますよね。
そこで、一般的に言われている「お盆の期間には避けた方が良い」とされていることをお伝えしたいと思います。

① 水辺には近づかない
三途の川との繋がりから、お盆期間中は水辺に近づいたり、海水浴をすることは「あの世から帰ってきたご先祖様に連れていかれる。引き込まれる」といったことから避けた方がよいとされる俗説。

② 引越しや結婚式は避ける
ご先祖様が家に帰って来る期間であるからこそ、家の引越しを避けることは必然でもあるかもしれません。また、結婚式などの祝いの行事も避ける風習があります。先祖の霊を供養する観点から、お祝い事は避けましょうと広まったようです。

③ トゲのあるお花を飾らない
トゲが刺さり血が出ることを避けます。その昔、血は穢れとして考えられた由来から来ています。薔薇などのトゲのあるお花は避けた方がよさそうです。

④ 生き物を殺生しない
仏教の戒律〝不殺生戒(ふせっしょうかい)〟から来ています。命あるものを粗末しないという意味があります。お盆の時期は虫取りや魚釣りなどはタブーとされる地域も多いと聞きます。

⑤ 生ものをお供えする
家族、親戚が集まるお盆の食卓には、お寿司やお刺身などが並ぶことも多いですよね。そして、ご先祖様が帰って来るお仏壇にも同じようにお寿司やお刺身を供える方もいると思います。(我が家の実家や本家もそうでした)
先程の〝不殺生戒(ふせっしょうかい)〟を連想させ、さらには日持ちもしないことからお仏壇へのお供えには相応しくないようです。

このようにお盆には避けた方が良いとされることが一応はありますが、地域慣習によるところも多いので、神経質になりすぎるのも個人的にはどうかな。と思う次第です。
みなさまのお住まいの地域にもお盆に纏わるお話しは数多くあると思いますので参考程度にお読みいただけたらと思います。

お盆は日本の素敵な行事です。一番大切なことは、ご先祖様への日頃の感謝の気持ちを伝えることだと思います。私はお墓参りや帰省がなかなかできませんが、あらためて「いつもありがとう」と手を合わせたいと思います。