通夜・葬儀の開式直前の葬儀スタッフの行動を気にする方は、ほとんどいらっしゃらないとは思いますが、実際どのようなことが行われているのかを知っていただけたらと思います。
開式の直前、おおよそ15分前になると式場内スタッフは式事進行のための準備に入ります。ご遺族や参列の方がちょうど式場内へ着席をする時間帯あたりです。
主な準備行動としては2つ。
導師の机廻りの準備と皆さんに焼香をいただく香炉の準備です。
導師の机(前机といいます)の準備では、ロウソクを交換し火を灯し、導師にご指示いただいた道具を設置していきます。宗派によっては長いお線香(天香といいます)を使用しているので、読経中などに是非、注目してみてください。木魚やリンも導師が使用しやすい位置でセットします。卓上にマイクを置く場合もあるのでマイクをONにしたりと細かいことも忘れないように…。(意外と忘れがち汗)
また、導師がスムーズに着座できるよう、机とイス(導師の座るイスを曲録(きょくろく)といいます)の間隔などにも気を配ります。
皆さんが焼香をする香炉の準備としては炭入れがあります。炭入れとは焼香で使う抹香を落とす炭に火を入れることです。これによって焼香をした時に煙が焚けるようになります。導師の香炉にも同様に炭入れを行います。炭入れはしっかりと火を入れないと消えてしまうので細心の注意を払っています。火の付き具合が悪いと炭の火が消えてしまい、焼香をした時に煙が焚かれません。煙が焚かれない抹香だけがどんどん積み上がってしまいます。
式場内の配置スタッフはこんな感じの動きを開式直前にしています。開式直前の緊張感が走る瞬間でもあります。通夜、葬儀が滞りなく進行できるよう万事抜かりなく丁寧に行っているので、通夜や葬儀に参列した時には、ちょっぴり注目していただけると違った角度から感じていただけるものもあるかもしれません。
今日は葬儀屋さんのお仕事紹介としてお届けしました。少しでも親しみを持っていただけると嬉しいです(^^♪