白木の位牌と黒塗り位牌の違いと意味

のぼりとの杜コラム

「葬儀の時には白木の位牌、後にお仏壇には黒塗りの位牌に変わる。これってナゼなの?」
登戸の杜の匿名質問箱に寄せられた葬儀のナゾさん(女性・59歳)からのご質問です。
葬儀のナゾさん、ありがとうございます!
確かに素朴な疑問かもしれません。知っている人は知っているお話しではありますが、お答えしていこうと思います。

白木の位牌

葬儀の時に準備される白木の位牌には当然ながら戒名(戒名が不要の方は俗名=本名)が書かれています。ご住職に授与いただいた来世でのお名前です。白木の位牌は実は仮位牌とも呼ばれ、49日の間は「仮」の呼称が付きます。本来であれば葬儀の時に黒塗りの位牌が用意できれば良いのですが、不幸は突然のことですし、戒名も刻まなければなりません。とうぜんながら準備としての時間は足りません。そうなると、葬儀から49日までは「仮」で白木の位牌を祀り、そこに故人の魂を宿らせます。
通夜、葬儀から用意する。これが白木の位牌というわけです。戒名用紙に書かれた戒名を貼付するか、白木の位牌に住職が直接、書き記します。

黒塗り位牌

お仏壇にお祀りされるのが黒塗り位牌。こちらは本位牌とも呼ばれます。「本」と付きますのでこれが本来(本当)の位牌の形となります。黒塗り位牌は葬儀を終えて49日までに仏具屋さんや葬儀社に依頼して用意します。49日法要や納骨法要の際に、白木の位牌に宿る故人の魂を黒塗りの本位牌に移す魂入れを住職に依頼します。そこからは本位牌となり、お仏壇に祀ります。

49日までに…
一般的には49日にまでに黒塗り位牌を準備しますが、位牌に戒名を刻まなければなりません。黒塗り位牌も様々な種類があり、材質も多岐に渡ります。位牌を選び、戒名を刻み、完成する行程はおおよそ10日間~2週間程度は見ておきます。ですので、葬儀を終えて、49日までに余裕がありそうでなかったりもしますので、早めに準備することがよいでしょう。
仏壇を始めて購入の方も合わせて検討することをオススメします。

いかがだったでしょうか。白木の位牌は故人様の魂の仮住まい。49日の忌明けと共に本位牌へ魂のお引越し。わかりやすく説明するとこんな感じでしょうか。。。

位牌は故人様の象徴とも言われます。位牌はどれも一緒では?と考えがちですが実はそうでもありません。最近ではモダン型などもあったりしますので、仏壇のイメージや大きさと合わせながら本位牌も選ぶと良いと思います。

 


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