高速道路の料金所のひとコマ

のぼりとの杜コラム

葬儀の現場に向かう時、高速道路(主に首都高)を使って移動もするのですが、先日、料金所でほっこりするひとコマがありました。

ご存知の通り、首都高はオリンピックでの交通渋滞緩和の目的で1,000円の値上げとなっています。これは、正直辛いです(>_<)往復で2,000円の実質値上げ。オリンピックの成功のためにはと思うと仕方ないのかなと思いますが、実際は交通は緩和されているのか聊か疑問ではあります。値上げしていなかったらもっと混雑するの?といらぬ想像までもしてしまいました。

話しがそれましたが、料金所では通常ETCゲートを使用するので、料金所の係の人とは接することはありません。
先日、ETCカードの差し込みが悪かったのか、ゲートに入る前に気が付き一般のゲートに入りました。
そこで料金所の係の人が「今日も暑い中、ご苦労様です。オリンピックは無観客で観戦もできないのに、道路だけ値上げになってしまい申し訳ない」となんともこちらが恐縮するような仕草で話しかけてくれました。最後には「どうかこの先もお気を付けて」と言葉を添えてのお見送り。

昔は当たり前のように金額を言われ、それを払い事務的な印象しかなかった記憶ですが、今は、このような親しみのある係員なんだぁとほっこりしてしまいました。
たまたま、その人のおもてなしだったのかは知り得ませんが、ちょっとした気遣いがとても嬉しく思いました。それが、心から感じられるものであればなおさらです。料金所を通過して車を走らせ始めたときには「1,000円の値上げに協力しなきゃね」なんて思ったほっこり話です。

ちょっとした気遣いや寄り添いは、サービス業に携わる者として、常にお客様目線で物事を考える必要があります。お金には表すことのできない付加価値がそこにあります。

私も初心に帰ることができた、料金所のひとコマでした。
料金所のおじさん、ありがとう!!