直葬にも色々あります。

のぼりとの杜コラム

直葬(火葬式)は通夜・葬儀と言った儀式は行わず、火葬のみでのお別れです。
イメージが先行しがちな直葬ですが、実は直葬といえども様々なカタチで執り行えます。

直葬について
◇直葬を選択する理由の大切さ
・費用が抑えられるので
・故人の遺志であった
・コロナの状況下でもあるので、後日きちんと葬儀を行う意向
・本葬として、田舎で行うので火葬を先に済ませる
以上のようなことが挙げられるのではないでしょうか。

◇直葬の注意点
・ゆっくりとお別れの時間や故人様と過ごす最後の時間は取りにくい
・親戚等へしっかりと理解を得る
・直葬でもお香典は届くもの。お香典の授受について明確にしておく
・後日、ご自宅へお参りに来る方もいることを想定しておく
・火葬後の諸手続き等は一般の葬儀後と変わらない
・菩提寺様をお持ちなら必ず、その旨を伝えておく
直葬でも一般の葬儀でも葬儀後に行う手続きは同じです。訃報を知った方からお香典が届いたり、ご自宅にお参りに来る方もいることを想定しておくことが大切です。お香典返しの手配等も必要になります。また、菩提寺様をお持ちの方は直葬の意向を必ず伝えましょう。お墓に入れないといったトラブルも生じてくる恐れがあるためです。

◇直葬の流れを知る
・逝去 → ご搬送 → ご安置(自宅または安置施設)→ 日程の打ち合わせ → 火葬場へ集合 → 荼毘、収骨 → 解散
故人様と過ごす時間が取りにくいのが否めない直葬ですが、ご自宅へご安置の場合は故人様と比較的ゆっくり過ごせることができます。

◇直葬においての様々な選択肢
・シンプルに荼毘に付す
・最後の旅たちは綺麗な姿にしてあげて見送りたい(メイクやお召替え)
・お寺様によるお読経や戒名授与はお願いしたい
・直葬でも最後のお別れの場面はゆっくりと作りたい
・告別式でのお花入れの様にお棺にお花をたくさん入れてあげたい
直葬は火葬場に集合し荼毘へのお見送りをするだけではありません。火葬場でのお別れは5分程度しか取れません。儀式は必要ないがゆっくりとお別れをしたい方は、あらかじめお別れの時間がとれる安置施設やお別れルーム等で、出棺や火葬前にご家族でお集まりいただき、ゆっくりと最後の時間を過ごすことも可能です。たくさんのお花も用意することできます。お寺様によるお経や戒名授与も可能です。

チャートで見る直葬
どのような葬儀を希望?>直葬を希望>直葬でもどのようなお別れを?>お寺様は?お花は?遺影写真は?お別れの時間は?
などと紐解いていくと良いと思います。ひとことに直葬といってもご家族のご希望は叶えられます。いかようにもカタチ創りは可能なのです。

直葬もお別れの形式のひとつですので決して間違いではありません。直葬でも内容を理解しているか否かでご家族の満足度も変わってきます。一番大切なことは、どんな葬儀のカタチであれ、そのお別れを選択したことにより後悔をしないことなのです。
直葬を選択する方には「直葬〝で〟いい」ではなく「〇〇だから直葬〝が〟いい」と考えていただけたらと思っております。