葬儀におけるマナーって!?

のぼりとの杜コラム

最近、某テレビ番組で冠婚葬祭のマナーを取り上げた常識チェックなるものがありましたがご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
葬儀業界内でもちょっとした!?話題になりました。
番組内では香典の渡し方やお悔やみの言葉の発し方、式場内の歩き方などシチュエーションごとに常識チェックを行っていました。
・式場内を歩く時は一番端っこをしめやかに歩く
・お悔やみの言葉は語尾は聞こえないように消えるように発する
・返礼品を受け取る時は「ありがとうございます」とは言わない
などの常識チェックでした。ご覧になった方、感想はいかがだったでしょうか?「知っている」や「それ、常識だもん」と思われた方はいらっしゃいますか?恐らくですが、ほとんどの方が「知らなかった」と驚愕されたことと思います。

それもそのはずです。知らなくて当然と言いますか、番組内で取り上げられた内容を実行している人はまずいません。番組内のことができないということは、ほとんどの人が非常識ということになります(;^ω^)
マナーと謳うのであれば、葬儀の場においてそのマナーができていない人はかなり目立つと思いますし、周囲も「あの人、式場の歩き方がおかしいよ」などと感じるはずです。でも、そんな風に思う人はまずません。

番組で取り上げていたマナーが間違いとは言いません。知っていても損はしませんが、これが正解です!と捉えるのはいささか違うような気がします。知識として頭の片隅に入れていただく程度で良いと思います。
疑問に思ったりわからないことがある際には葬儀社のスタッフに聞けば教えてくれます。
間違っても「式場内を歩く時は一番端っこをしめやかにお歩きください」とは言わないはずです。
端っこを歩いていたりしたら、むしろ違和感しかありませんもん(;・∀・)

日常生活の会話で繰り広げられる「こんにちは、元気だった?」「うん。元気よ。ありがとう。」と同じように葬儀の場においても「この度はご愁傷様でした。何か力になれることがあれば言ってね。」「うん。ありがとう」と普通に会話して良いのです。語尾ももちろん普通でOKです。

マナーとは思いやりや配慮を示す行動とあります。葬儀の場においての思いやりは故人様へ生前の感謝やご家族様への労りの気持ちです。それが参列マナーの一番の“常識”だと思います。