家族葬の事後報告の必要性に思う

のぼりとの杜コラム

新型コロナウイルス感染拡大もあり、現在はご家族や近しい人のみでの葬儀が主流となっています。さらには、「こんな状況下でもあるし皆さんに気を遣わせるのも悪いから」と親戚を含めた各方面へは訃報を知らせずに葬儀を行う方も多くいらっしゃいます。
決して悪いことはありません。こんな数百年に一度と言われているウイルスが世間を怯えさせているわけですから、ご家族のお気持ちは痛いほどわかります。
ただ、葬儀を終えてから事後報告として連絡をすると
「えっ、びっくりした」
「言ってくれたらよかったのに」
「参列したかった」
「最後にお顔を見てお別れを言いたかった」等々…
生前、故人様に縁のあった方はごく自然とこのような気持ちや感情になりますし、声に出されると思います。

そこで、葬儀という儀礼の観点からも葬儀後の事後報告も礼節として考えていただきたいなと思っております。
最近、選ばれているものが事後報告の挨拶状です。

拡大する(挨拶文例)

電話やメール、SNSでの報告だけで済ますのではなく、このような挨拶文として相手のお手元に届くことで感謝の伝わり方も、また違ったものになると思います。手書きでひと言添えるのもいいですよね。文章は人の心に澄み渡ります。
ご葬儀の事後報告を選択したからこそ、縁のある方にはこのような挨拶文の通知をお届けし、そこで葬儀という儀礼を滞りなく終えることができたと言えるような気がします。