かつて、冠婚葬祭の場面では心付けを渡す慣習が多くありました。慣習が現在も続いているかどうかは地域によって異なります。
心付けとは、お世話になった人、お手伝いをしてくださった人に渡すお礼の事です。一部の火葬場や斎場ではあたかも渡さなければいけないとの大前提で、説明もなく葬儀の見積りに金額を指定し、あらかじめ計上している葬儀社もあると聞きます。
心付けは感謝の気持ちを表すものですので、必ずしも渡さなくてはいけないものではありません。金額にも決まりはありません。あくまでも慣習・慣例でありますが、そこは日本人の人情ですよね。葬儀や火葬に際し「故人が大変お世話になりました」と気持ちの上で渡す方が多いのも事実です。そういった意味を葬儀社からご遺族にきちんと説明をしなければいけないと思います。その上ではじめて目安となる金額などのアドバイスを受け、ご理解した後に用意するとよいでしょう。
お渡しする際の袋の表書きは「志」や「寸志」と書くことが一般的でその下に葬家名(〇〇家)を書きます。ただ、お気持ですので無地袋に葬家名でも良いと思います。袋は葬儀社も用意してくれるはずです。
心付けを渡す方として寝台車や霊柩車やマイクロバスなどの車両の運転手、火葬場の職員、通夜や葬儀に受付などのお手伝いをしてくださった方などが挙げられます
公営火葬場(かわさき北部・南部など)職員は心付けの授受は禁止されているケースがほとんどですので注意しましょう。
もうひとつ、よく相談されるのは「お渡しするタイミング」です。
▪寝台車の運転手…ご自宅や安置施設に到着した後。
▪霊柩車…火葬場に到着した時。
▪マイクロバス…火葬場から式場に戻ってきた時。火葬場で解散する場合は、到着した時。
▪火葬場の職員(公営斎場以外)…火葬場に到着して、お棺を火葬炉にお納めするまでの間。
▪通夜・葬儀の受付のお手伝いの方…受付の業務が終わった後にお渡しすることが多いです。
しかしながら、慌ただしい中でもあります。渡しそびれたりすることがないように葬儀社の方から渡してもらうように依頼しておくこともできます。
登戸の杜ではご家族からそのような依頼があった時には、お渡しした方へ必ずお礼の挨拶をするように指導させていただいております。せっかくのお気持ちを、しかも葬儀社がご家族に変わってお渡しするのですから当然のこととしております。
少し複雑なお話しになりましたのでまとめておきます。
▪心付けは義務ではない。あくまでも任意です。
▪決められた金額もありません。ご不安であれば葬儀社からアドバイスを受けましょう。
▪公営(市営の火葬場など)の火葬場では心付けの授受は禁止。
▪お渡しするタイミングも決まりはありませんが、渡し忘れがないように。
今回は心付けについてのお話しでした。
葬儀は非日常の事なので、たくさんの疑問があると思います。その場面ごとに疑問が出てくるものです。そんな時には迷わず登戸の杜へ相談してください。ほかにも、葬儀の流れについて教えて欲しい、葬儀費用の見積もりを作って欲しいなど、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
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