葬儀の知識とマナーVol.11「葬儀社選びのチェックポイント」

葬儀の知識

大切な人を亡くした際に、頼りになるのが葬儀社です。
大切な方とのお別れを悔いなく終えるためには依頼する葬儀社選びが大切になってきます。
葬儀社はどこも一緒ではないの!?
今回は信頼できる葬儀社の見分け方のご紹介です。是非、参考にしてみてください。

要チェック。葬儀社のココを見よう!
ひとくちに葬儀社といっても、価格やサービス等違ってきます。失敗しない葬儀社を選ぶためのチェックポイントとは!価格だけで比較することが一番危険です。

チェック1:葬儀費用をしっかりと説明してくれる
ある調査によると葬儀にかかる費用の全国平均は190万円前後という結果が出ています。短時間で高額な買い物をするわけですから、葬儀費用の内訳が不明瞭の場合や説明を求めてもあいまいな答えをされる葬儀社には注意が必要です。

葬儀にかかる費用の内訳は次のような枠組みです。
①実際のお葬式(式典)に必要な費用
祭壇・お柩・骨壺・遺影写真・ドライアイス・ご納棺・葬具備品・受付備品・内外装費・葬儀司会・人件費等)

②車両関係費用
病院等へのお迎え寝台車・霊柩車・マイクロバス等

③接待費用
お通夜・葬儀でのお料理・飲み物代・配膳人件費、返礼品・お香典返し等

④式場・火葬場費用
使用する式場や火葬にかかる費用・またそれに伴う控室代

⑤宗教者関連費用宗教者へのお布施やお祭祀料、お車代、お膳料等

以上の点に注意しながら提示された見積もりの内容をしっかりと内容を確認しましょう。

チェック2:電話対応もしっかり確認
葬儀社の電話対応もしっかり感じ取ってみて下さい。質問をはぐらかされたり、受け答えや対応の雰囲気がしっくりこない場合は、実際に葬儀社の方に会ってもやはり良い感じが得られないケースが多かったりするものです。

チェック3:葬儀社の主導になっていないか。家族の目線で対応してくれているか。
「お父様ならこれくらいの祭壇が」「普通はこれですよ」「これでは淋しいですよ」「やらないと後悔しますよ」など、葬儀社の意見の押しばかりしてくるような葬儀社には注意です。家族の気持ちを汲んでどのようなお葬式にしたいか耳を傾けてくれ、同じ気持ちで一緒になって提案してくれる葬儀社を選びましょう。

チェック4:葬儀以外のフォローもしてくれる
ただ、葬儀を施行するのではなく、その葬儀社のサービスの質も確認しましょう。葬儀以前から親身になってくれるか。また葬儀後に発生する手続きやフォロー、また常に声を掛けてくれる気遣いなどそのサービスがご家族の意向と合えばこれほど嬉しいことはありませんよね。

葬儀は会社ではなく対応してくれる人との信頼が大切
葬祭サービスは別名、究極のサービス業とも言われております。
私は「究極のサービスには信頼のおける人かどうか」が大前提にあると考えます。葬儀はやり直しのきかない儀式ですので、全てにおいて人との信頼関係が大切です。葬儀社に依頼はするのですが、対応してくれるのはその葬儀社の人(スタッフ)です。この人(スタッフ)に大切な葬儀を任せても良いのか否か、葬儀社の人との肌感覚も葬儀社選びの重要なチェック項目です。葬儀社の規模の大きさ、知名度、金額の高い・安いだけで葬儀社の良し悪しは決まりません。

最後に…
服を買う時は試着を、車を買う時は試乗を、他にも試食や試飲、試写会と予め、どのようなものか見極めるための「試し」ができますよね。しかし、葬儀にはそれができません。良いお葬式ができなかったと後悔しないために行う葬儀の「試し」それが「事前相談」なのです。
「お葬式の話をするなんて縁起でもない」は遠い昔の考えです。現在は葬儀社に事前に相談することが大切です。今回、ご説明した項目を参考に事前相談を活用してみて下さい。また、数社の事前相談をすることで比較検討ができ、しっかりと見極めることができます。

人生で喪主として或いはご遺族として葬儀社を頼ることになる(葬儀を依頼する)のは、2回~3回ほどと言われております。結婚式は事前に準備を行い計画的に迎えますが、不幸は突然にやってきます。思い返すと意外と葬儀の知識ってありそうでなかったりするもの。そんな時に頼りになるのが葬儀社です。「葬儀は全くわからないからお任せで」と葬儀社に全権委任をしてはいけません。

亡くなられた方にとっての「人生最後のセレモニー」です。その想いを忘れずに葬儀社選びをすることが大切なのです。