軽自動車の霊柩車!?

のぼりとの杜コラム

こんにちは!
皆様は霊柩車といえばどんな形を想像しますか?
霊柩車とは故人様を火葬場までお乗せする車のことを言います。
霊柩車といっても奥が深く、お好みのものが選べるんです。

宮型霊柩車
車の屋根に飾りのついた霊柩車のことを言います。この屋根の飾りは輿(こし)を乗せているのです。白木の祭壇の屋根の部分に見えませんか?
これは大正時代、大隈重信の葬儀で祭壇の輿を乗せて走ったことが始まりとも言われています。宮型霊柩車を見かけるとお葬式の車とすぐに分かりますよね。時代背景とともにニーズが少なくなり、実際、一部の火葬場では宮型霊柩車の乗り入れを終了している所もあります。


洋型・バン型の霊柩車
最近はこのような霊柩車が多く見られます。霊柩運送事業が自由化になったことで増えた種類です。皆様がよく目にするタイプはこちらだと思います。宮型とは違い輿が無く一見、霊柩車とは分かりにくい形です。洋型にはベンツやボルボ、リンカーン、キャデラックなどが主流です。マイクロバスより車長があるリムジンタイプもあります。国産タイプではクラウンが多く走っています。

そして!!
なんと軽自動車の霊柩車(寝台車)があるのはご存知でしょうか?


今の時代、軽自動車に故人様をお乗せする車が作れてしまうのです!故人様をお乗せする車にはとても見えません。軽自動車ならではのコンパクトさがあり、デザインも霊柩車とは思えないおしゃれな物もあります。霊柩車としてではなく、ご自宅やご安置場所までの寝台車としても使用されています。
ご自宅へお迎えの際もコンパクトな軽自動車なら目立ちません。まだまだ認知は低いですが、これから目にする機会が増えてくるのではないでしょうか?

霊柩車は故人様が最後に乗る車です。「外車が好きだった」「最後くらいは外車に乗りたい」「やっぱり従来の宮型がいいわ」など故人様、ご家族様の想いで選ぶことができます。お棺や骨壺、遺影写真と同じようにご葬儀には欠かせないものなのです。

私は個人的には出棺の際は、ぜひとも宮型霊柩車に乗りたい!と思います。最後の車は普段は絶対に乗れない特別なものに乗ってみたいという気持ちがあります。
皆様はいかがでしょうか?