ご存じの通り、コロナ感染拡大が第7波として蔓延しております。さらには日本初のサル痘の感染者も判明し、不安な毎日が続きます。
報道では、今回のコロナ感染拡大の特徴として『重症者・死亡者』の割合は少ないと報じられていますが、現場ではそんなことは感じません。
過去のコラムでも書いたようにコロナ肺炎が原因で亡くなる方だけでなく、コロナ陽性者が別の死因で亡くなるケースが圧倒的に多いのです。
例えば、死因が肝臓がんであっても、その方がコロナ陽性者であれば、葬儀の現場ではコロナ陽性者の扱いとなるわけです。
>>過去コラム「火葬までの日数は?特別なルール?川崎市のコロナ火葬の現状」
今回の第7波はこのケースが圧倒的に増加傾向です。
では、川崎市のコロナ火葬の現状はどうなっているでしょうか。
川崎市の火葬場は「かわさき北部斎苑」と「かわさき南部斎苑」です。川崎市民のほとんどが、このどちらかの火葬場を利用します。
川崎市のコロナ火葬はご家族のお立合い可能枠と立ち合い不可の枠があります。お立合い可能というのは、火葬炉の前でお棺の小窓越しに最後のご対面と収骨(お骨上げ)が可能です。
立ち合い不可の火葬枠はご家族は火葬場へは入れず、葬儀社が代理で全てを行います。
では、川崎市のコロナ火葬の現状です。
本日(2022年7月26日)現在の各火葬場の最短での火葬日です。
かわさき北部斎苑:8月4日(お立ち合い不可)、8月16日(お立合い可能)
かわさき南部斎苑:8月10日(お立合い可能)
原則、友引前のみがコロナ罹患者の火葬枠設定ということもありますが、これだけ待たなければなりません。10日以上の火葬待ち、またお立合い希望であれば2週間以上待ちといった現状なのです。
コロナとの戦いが始まり3年目。現状は当初と何ら変わっていないことがお分かりいただけると思います。コロナ陽性者がお亡くなり場合の施設や病院へのお迎えの準備や方法も変わっていません。
葬儀に携わる者として、本当に地団駄を踏む毎日です。どうにかならないものでしょうか。
ご家族のお気持ちを察すると辛いものがあります。
また、葬儀社の中には完全にコロナの方のご依頼はお断りしているところも増えていると耳にします。言葉は悪いですが、コロナの方の依頼は完全に”捨て仕事”としているわけです。同じ葬儀人として憤りを感じました。弊社、登戸の杜にもそのような方の相談やご依頼が増えており、実際に肌で感じます。
登戸の杜はコロナでお亡くなりの方のお手伝いも心を込めてお手伝いいたします。どうかご安心ください。ご対面でのお別れや、通常のご葬儀をご希望であれば是非、ご相談ください。現状、制限があるのは否めませんが、最善のご提案をいたしております。
>>参照「登戸の杜(貴方の側で)はコロナでお亡くなりの方にも対応している葬儀社です」
おそらくコロナという敵はなくなりません。いかにどのように共存していくか。それは日常の感染予防の手段だけではなく、コロナ陽性者がお亡くなりになった時の対応をも考えていく時に来ていると思います。
最低限のガイドラインさえ順守すれば、最後のご対面もお別れも葬儀も可能であると考えます。
そこに導いていくのが葬儀社の大切な役割ですから。