ひとりごと…~幼少教育からお葬式のことを!~

のぼりとの杜コラム

最近、ふと考えていることをつぶやきとして書いてみます。

お墓は怖い
霊が付くんじゃないか
お葬式は暗い、怖い
ご遺体に近づきたくない(近づけない)
お寺は入りにくい etc…

こんなイメージを何となく今でもお持ちの方はいらっしゃるのではないでしょうか?実際に私も葬儀の仕事をしているせいか、今もなお友人から『怖くないの?霊は見る?』などと聞かれます(;^_^A
「死」から連想、発想するものは「お墓、お葬式、お寺、ご遺体」。これは避けて通れません。人は生まれた時から「死」に向かっています。でも、その「死」に向かって生きてるぞ!と感じながら生活している人なんていないと思います。感じる必要もないと思います。
でも、大切な命の歩む道の基本だけでも知っておくことは必要だと思うのです。冒頭に記したような“陰”な思いはなぜ感じ続けるのでしょうか。大人が思うのですから子供たちはなおさらだと思います。

日本の幼・小・中・高の教育の中で、命の大切さや両親や祖父母に感謝などのお話しはありますが、弔いや死生観についての教えは、ほぼ無いと言っても過言ではありません。
どうでしょう、幼少期からこの「弔いや死、お葬式」の教育を取り入れたら怖さや暗さなどの陰のイメージ(と言いますかその感情さえも)も無いと思うのですが…。
難しいことを教える必要はありません。
・お葬式とはね
・お墓はね
・亡くなるとどうなる?
・お寺様がね…
などから始まり
・お墓、お寺の文化や歴史
・お葬式やの意味や作法
・供養の大切さ
・グリーフ
・お葬式後のこと
・命を繋いでいくお仕事
などと小、中、高と成長に合わせて内容を濃くしていくことで「弔い・お葬式・死」というものが非日常的な事例と捉えられなくなるのではと思うのです。この流れが構築できれば中学生の頃には、もうあたり前の話しと感じるようになる!?

子供の頃からずっと学んできたものは大人になってもあたり前となって身についていることが多い。人が歩む道だからこそ知って成長する。『だから長生きしようね』と命の大切さを伝えることにもなるのかな。ここに介護や福祉のことも入れられたら最高。この先も続く日本の少子高齢化社会には絶対に必要なんだよなぁ。
ひとりの命を繋いでいく仕事に携わっているからこそ、ふと考えてしまう。こんなこと考えるのは私だけでしょうか。
失礼しました。