登戸の杜がお答えする「匿名質問箱」
たくさんのご質問ありがとうございます！
匿名希望さんからのご質問にお答えします。
質問：３年位前、親戚のお葬式の時会場に泊まったのですが、夜通しお線香をあげて、とても疲れてしまった事があります。来週母方の親戚のお葬式があるのですが、今は体調が良くなく夜通しお線香をあげるのは体力的に難しいと思っています。しかし、お通夜の夜はずっと起きていた方がいいのですか？
ご質問ありがとうございます。
ご親戚を亡くされたのですね。この度はお悔やみ申し上げます。
お通夜の夜に寝てはいけないということはありません。
夜通しお線香をあげることは、亡くなった人がここにいますよ。仏様になるんですよ。ということを伝えたり、お線香の煙は仏様のお食事と言われているので、極楽浄土に向かうまでにお腹を空かせないようにするという意味があります。また、天国への道標でもあるのです。
医療が発達していなかった時代は本当に亡くなったのかを確かめるための悪霊から守るために夜通し様子を見ていた説もあるようです。何か凄いですよね。
こういった風習が現代も残り、現在もお通夜は故人様と一緒に過ごすということが行われているのではないでしょうか。特に、地方はお通夜は夜通し起きてお線香を手向けている所が多く見受けられます。
所説、風習もあると思いますが、個人的には「だって、最後の夜だよ。寝ないでずっと一緒にいたいもん！」とこの素直な気持ちは変でしょうか…。
神奈川県や東京都の葬儀式場では夜にお線香を手向けることを防火管理上、禁止している所もあります。昔は自宅でお通夜や葬儀を行うことがほとんどでしたが、現在は葬儀式場やホールで行うことがほとんどですよね。慣れない場所で夜通し起きているのは身体的にもお辛いところがあると思います。お体にご無理のない範囲で故人様と最後の夜をお過ごしくださいませ。
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