「LINEでの訃報のお知らせ」はマナー違反なの!?

のぼりとの杜コラム

いまや8割以上の人が利用していると言われているメッセージアプリの『LINE』。皆様も馴染みがあるのではないでしょうか。
葬儀の相談においても、お客さまとLINEを使ってやり取りすることは多いです。とても便利です。

さて、今回のテーマである「LINEを使って訃報を知らせるのはマナー違反!?」についてです。
実は先日、冠婚葬祭のマナーのあるコラムを目にし、そこには「LINEを使っての訃報の知らせは相応しくない」と説明されていました。

では、実際はどうでしょうか。
メールでの訃報通知は頻繁に使われます。社内通知でも流れてくる企業も多いですし、実際にご家族がメールで訃報を知らせることは、もはや極々普通の行動でもあります。
ということは、「メールは良いがLINEはダメ」ということ??

私の個人的な意見を加味してもそんなことはありません。
これだけ便利なツールです。「LINEで知らせてくるなんて非常識!」なんて思う人はいたとしても少数派です。
大切なのはその伝え方にあります。

ご存じの通り、誰もが“気軽”に使用できるのがLINEです。この“気軽さ”の認識を間違えなければLINEで訃報の通知は何ら、問題はありません。むしろ、早く多くの方に伝わる通知手法であります。

LINEでの訃報の知らせで便利なこと
・葬儀社に作成してもらう日程表や訃報通知をそのまま添付できる
・会場の地図や情報がファイルとして送れる
・場合によっては写真などでも送れる
・グループを組んでいる方であれば一斉に伝えることもできる

LINEで訃報を知らせする時に気を付けたいこと
・顔文字やスタンプは使用しない
・故人がお世話になった感謝の言葉を添える(生前はお世話になりました など)
・日程、場所、葬儀の時間などを簡潔にまとめる
・家族葬で執り行う旨があれば、しっかり明記する
・香典や供花を辞退する場合はその挨拶も加える 等々

また、すべての人にLINEではなく、FAXが良いのか、メールが良いのか。伝える相手によって配慮することも大切になります。
例えば、お世話になっている取引先の方や会社や会社の上司へのお知らせは、直接の電話やメールが相応しいのではないでしょうか。(もちろんお付き合いの度合いや関係性にもよります)

LINEで訃報の知らせは決してマナー違反ではありません。ここで申すマナーとは使い方と状況判断の間違いをしないということだと思います。
とても便利なツールにはなりますので、相手に失礼のない形でお知らせをしていただけたらと思います。