この漢字、見たことがありますか?

のぼりとの杜コラム

漢字には外字登録文字があります。文字入力コードに登録されていない文字のことを指します。
葬儀社は特に名前の文字や読み方に注意を払っています。
死亡届を提出する際にも、医師が記入した故人様のお名前と、家族が記入したものに間違いがないか入念にチェックをします。
なぜなら、役所で受理してもらえない場合があるからです。
場合によっては、「もう一度お医者さんに書いてもらってから提出してください。」となることもあります。

よくお見かけするのが、「渡辺」さんの辺の文字。「渡邊」や「渡邉」は目にする機会も多いかもしれませんが、ほかにも種類がたくさんあるのです。


え!こんなに?と思いますよね。

まだまだあるのです。
実は「辺」だけでこのほかに30種類以上もあります。Σ(・ω・ノ)ノ!ビックリ。
〝しんにょう〟の点が2つだったり、つくりの上部が自や白だったり…。
どこが異なるのか、間違い探しのように、にらめっこが始まります?
このコラムを読んでいるワタナベさんの辺の漢字は!?

ご自身の戸籍を取ってから初めて、本来の文字に気が付く方もいらっしゃるようです。
有名な話ですが、タレントの中川翔子さんも、役所で本名の読み方が自分が思っていたのと違ったようです。
うこではなく、「しうこ」。
出生届を提出する際に急いで書いたふりがなが小さい「ょ」ではなく、通常の「よ」だった。。。とのことです(^^;
こんな事が実際にあるのですね!

名前の漢字も読み方もひとり一人の個性です。
大切にしなくてはいけない日本の文化なのかもしれません。