葬儀の相談の時には宗派をお伺いします。
担当者「宗派はどちらになりますか?」
家族「はい。我が家は浄土真宗です」
担当者「浄土真宗には西と東がありますが、どちらですか?」
家族「えっ~と…どっちだろう??」
相談時にはこんな会話となります。
今回は浄土真宗のお話しを。
浄土真宗には真宗10派と言って細かくは10の宗派に分かれています。その中でも最大の2派が浄土真宗本願寺派と真宗大谷派です。本願寺派は「お西」と呼ばれ、大谷派は「お東」とも呼ばれます。
これが、浄土真宗の「西と東」の通称です。
所以は本願寺派の本山が西本願寺。大谷派の本山が東本願寺と、ともに京都に構える有名なお寺です。みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ご先祖様の位牌を見ても実は西と東の判別はなかなかわかりません。
ちなみに浄土真宗の戒名(浄土真宗では法名といいます)には、男性なら「釋」、女性なら「釋尼」と入っていますので、浄土真宗であることの確認であれば位牌でできます。
冒頭の会話。「我が家は西?東?」とその場で悩む方も多いものです。親戚の方に聞くのも、もちろん解決への道ですが、お仏壇がある方(限定かも)へ…。
浄土真宗「西と東の簡単な見分け方」をお教えします。「そんなのわかるよぉ」という方は失礼いたしました。お読み流しください(^^;?
お仏壇のある方と言ったのは、お仏壇に祀られている本尊で判別できるからです。浄土真宗の本尊は特徴的です。
阿弥陀如来の背後には“後光”が!!いかにも私たちを見守ってくださっている感があり、オーラもすごいです\(◎o◎)/
浄土真宗はこの後光を背負う阿弥陀如来様が本尊ですので非常にわかりやすいです。本尊でも浄土真宗であるかどうかは簡単に判別できます。本題は西と東の判別です。
「これで、西と東がわかるの?」
こちらが浄土真宗本願寺派(西)と真宗大谷派(東)の本尊です。
↑ 浄土真宗本願寺派(西)の本尊
↑ 真宗大谷派(東)の本尊
違いがわかりますか?よ~く見てみてください。(若干の色合いの違いはすみません。こちらの印刷の不具合です)
ヒントは後光です。もうわかりましたよね。西と東では後光の射し方が違うのです。注目は上底にかかる後光の数です。西が8本。東は6本です。
ここで覚え方を。
浄土真宗本願寺派(西)は8本です。
『にしがはち=西が8本』と九九のように覚えると簡単です。これですぐに西か東かの判別ができます!
♪へぇ、へぇ、へぇ、、、♪と10へぇはもらえそうです(古っ笑)
実はこれ、葬儀業界ではちょっぴり有名な見分け方でもあったりします(;^ω^)
我が家は浄土真宗の西か東を知っているという方も是非、本尊を確認してみてくださいね。
今回は浄土真宗の方への「西と東」の簡単な見分け方についてのお話でした。
他の宗派でも判別法がありますので、また次の機会にお話ししたいと思います。