葬儀と告別式の違いとは?

のぼりとの杜コラム

『通夜と葬儀』この言葉のほかに、葬儀の時に一緒に耳にする『告別式』という言葉。
葬儀社のスタッフも「葬儀、告別式は…」と案内したり、葬儀の案内状(訃報通知)や式場の看板、会葬礼状にも『葬儀・告別式』と表記があります。
「同じじゃないの?」と感じられる方もいらっしゃると思いますが、違いをわかりやすくご説明いたします。

◆葬儀とは、いわゆる宗教儀礼による供養の儀式を言います。仏式であればお寺様のお経とともに焼香をし儀式として執り行う時間が葬儀にあたります。

◆告別式とは、故人様とお別れをする式典となります。通例の式の流れですと、葬儀が終わると式場内で故人様と最後の対面の時間を設けます。そして、祭壇のお花を故人様に手向け最後のお別れの場面となります。このお別れの時間が告別式です。

現在の葬儀の流れは宗教儀礼としての葬儀その後に故人様へ最後のお別れをする告別式が一連の中で進行されるので『葬儀・告別式』というひとつの言葉として口にしたり、表記したりするようにしています。
宗教色のない(宗教者をお招きしない)無宗教葬やお別れ会、オリジナルの自由葬などは宗教儀礼を伴わないので、厳密に言うと「葬儀」ではなく「告別式」のみの表記や言葉となります。

いかがだってしょうか。似ているようで意味が異なる『葬儀』と『告別式』。実はこのような違いがあるのです。ちょっとした豆知識ですが、頭の片隅に入れておいていただけると嬉しいです。