私服で通夜に参列してはいけないの?

のぼりとの杜コラム

仕事中やお出かけ先、レストランでの食事中などに「実は今日が通夜で…」と訃報が突然に届くこともあります。

「今晩が通夜かぁ…。お別れに行こう!」と思った瞬間「あっ、でも礼装(礼服・喪服)がない。仕事終わりに行くから家に帰って着替える時間もないし…。途中で買って着替えて行った方がいいのだろうか。」

こんな場面に遭遇した人、いらっしゃいませんか?
では、やはり礼装で参列をすべきなのでしょうか。

答えは、私服やスーツでも大丈夫です。

訃報は突然、耳にすることが自然だったりもします。突然ということは自分自身の身支度だって整っていなくて当然です。ですので、通夜の時に参列する際、急な知らせであれば仕事帰りのスーツ姿でも、お出かけ先からであれば私服でも差し支えないのです。(煌びやかなアクセサリー等は外す気遣いはお忘れなく)
昔は、喪服などの礼装は葬儀の際に着用するものでありました。『訃報は突然のもの』との考え方から、通夜に礼装だと「前もって準備していた服」との意味合いから失礼にあたるとも言われていたほどです。

一番大切なのは服装よりも、「お別れに伺いたい」「さようならを言いたい」といった惜別と哀悼の気持ちです。
もちろん、時間に余裕がある時や通夜・葬儀の日程をあらかじめ知らされているときは礼装で参列するようにしましょう。