宗派ごとに違うお唱え~皆様の宗派のお唱えは?~

のぼりとの杜コラム

葬儀や法要の際、またお仏壇の前などで手を合わせる時には何をお唱えするのが正しいのでしょうか?
「ありがとう」「いつも見守っていてね」などの感謝の想いを募らせる方も多いのではないでしょうか。私も父母、祖父母、ご先祖様の前ではいつも感謝の想いを胸の中で語っています。とても大切なことですよね。

それとは別に、仏教では宗派ごとにお唱えをすることも供養で大切なことです。
「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」や「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」のお唱えは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
実は宗派ごとにお唱えの違いがあるので、今回のコラムは『宗派別のお唱え』をわかりやすく!簡潔に!お伝えしようと思います。

・天台宗「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」
・真言宗「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」
・浄土宗「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」
・浄土真宗本願寺派(お西)「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」
・浄土真宗大谷派(お東)「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」
・臨済宗「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」
・曹洞宗「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」
・日蓮宗「南無妙法蓮華経」(なむみょうほうれんげきょう)」

以上が主要八宗別のお唱えとなります。
それぞれに「南無」と頭に付いていますが、南無とは“帰依する”という意味であり、「お釈迦様や弘法大師様、阿弥陀様を大切に敬っていきます。よろしくお願いいたします。」という誓いにもなります。

お唱えも感謝の言葉です。故人様やご先祖様への感謝の想いとともに心の中でも良いので唱えてみるのも良いと思います。

今回は仏式の宗派ごとに違うお唱えのお話しでした。皆様の宗派のお唱えは?
参考にしていただければ幸いです。