葬儀の業界用語をいくつかご紹介!!

のぼりとの杜コラム

今回は箸休めコラムを…。

どこの業界でも“業界用語”なるものが存在しますが、私がテレビ業界にいたときにも
「その看板、直しておいて!」
「今日はテッペンを目標に編集は終わろう!」
「ケツカッチンだから急いで!」
「完パケはいつ上がる?」
「椅子の位置をバミっておいて!」
「明日の予定は、バラシで」
など、何となく雰囲気で解るようなフレーズもありますが、その業界で働く者にしか解らない用語がたくさん飛び交っていました。

そして、葬儀業界でも業界用語は存在します。地域や会社ごとの言葉もありますが、そのいくつかを紹介してみたいと思います。
○炉前
炉前とは火葬炉の前のことを言います。
例)「今日はご住職は炉前で帰ります」:ご住職はお骨上げまで同席なさらずに、故人様が火葬炉へ入炉した後、お帰りになる。

○下げ
下げとは病院や施設などへ故人様をお迎えに行くことを言います。
例)「〇〇病院に21:00に“下げ”が入りました」:病院に21:00にお迎えに伺います。

○行弁
葬儀社スタッフへの差し入れのお弁当のことを言います。ちょっぴり嬉しかったりします。

○どんでん
どんでんとは告別式が終わり、そのまま同じ式場で次の葬家の通夜の準備に入ることを言います。
例)「今日は“どんでん”だから急いで!」

○ドラ焼
甘いどら焼ではなく「どらしょう」と読みます。ドラ焼とはご自宅に安置の際のドライアイスの処置と自宅用の焼香具(枕飾り)の用意を指します。
例)「故人様は自宅に安置だから“ドラ焼”を忘れないで持参すること」

○ドラ追
「どらつい」と読みます。ドライアイスの追加をすることです。
例)「明日、〇〇家の“ドラ追”の業務をお願いします」

○引前・友前
「びきまえ」「ともまえ」と読みます。暦の友引の前の日のことを指します。友引前は通夜の施行がないことが多い(翌日の友引は火葬場がお休みの場合が多い)ので葬祭従事者が唯一、早く上がれる日でもあります。
例)「今日は“びきまえ”だから仕事終わりにご飯でも行こう」

今回はお目汚しのコラムとなりましたが、葬儀業界内での業界用語をいくつかピックアップしてみました。普段、接することが少ない葬儀業界だと思いますので、少しでも親しみを持っていただけたら嬉しいです。
もっと聞きた~い!という方、大歓迎ですのでいつでもご連絡ください。リクエストお待ちしております?
実はまだまだありますので(^_^;)